資格取得にチャレンジ -フォークリフト-
自動車の運転には自動車運転免許証が必要であるように、林業・林産業で使用する機械の操作・運転にも資格が必要です。
今日から、『1トン以上のフォークリフトの運転』の技能講習が始まりました。
受講する学生はエンジニア科の林業・林産業の各コースとクリエータ科林業専攻の学生14名で、前もって大型特殊免許を取得していることから2日間コースでの実施になります。
初日は9:00からアカデミーで学科講習が始まりました。荷の積取り・取りおろし・運搬の知識、荷重・応力、材料の強さなどの力学の知識、労働安全に必要な関係法令を学び、最後に学科修了試験で効果測定されます。
多少のプレッシャー?を抱きながらも17:50に試験を終え、何とか全員合格で1日間を終了し、明日の実技講習につなぐことができました。みんなこの調子でファイト!
続いて2日目は8:30から教習所でフォークリフトに乗り、荷を運搬するための操作実技講習です。
先ずは朝礼からスタートしました。使用するフォークリフトは1.5トンが運搬できる電気モーター式のフォークリフトです。
エンジンタイプと比べると音も静かで廃棄ガスの匂いもありません。快適な環境で講習が進みました。
運転シートの下を開けると普段は見ることができない24個のバッテリーが格納されており、8時間運転しても2日位は大丈夫だそうです。パワフルですね。
受講する14名の学生は2班に分かれて、それぞれ講師の講師から運転の勘所について説明を受け、7人が順次運転の練習をしました。
決められたコースをバック走行や荷取り・荷下ろしを含め7分以内でのゴールすることを目標に3回の練習を行い本番の実技試験を迎えました。
本番では、試験官の厳しいチェックを受けながらも、身を乗り出してフォークの水平やマストの垂直を確認し、確実に試験課題をクリアしていきます。
その甲斐あって、一発合格できた学生も何人かいましたが、辺りが暗くなるまで補習で苦労した学生もいました。実務では少し不器用でもコツコツタイプの苦労人に出来の良い人が見受けられるものです。
最後に皆の手中に修了証があり、全員合格でニンマリと笑顔でした。
学生の感想は「実技の大変さが身に染みました」、「試験前には久しぶりに緊張した」、「社会に通用する資格が取れて嬉しい。役にたちそう」、「乗れる機会を作りたい」という声が聞かれ、充実した2日間だったようです。
これまでにエンジニア科2年生が修了した技能講習は、多い人で①不整地運搬車運転、②車両系建設機械(整地)運転、③玉掛け、④小型移動式クレーン運転、そして⑤フォークリフト運転の5つになりました。
これらの資格は県内・県外を問わず全国で通用しますので、今後の就業先で活かし活躍されることを期待します。
池戸秀隆(林業・教員)